ヨモ大陸物語:アウフヘーベン号 発進
の続きです
◆ヨモ大陸物語:パルタ宇宙編
ボクのおつむときたら
一部が時々起こされるだけで
あとは凍結 意識を形成するために
HALが意識や記憶を代替
脳細胞を均等に老化させるために
体の他の細胞もそう
凍結と解凍の繰り返し
解凍された細胞は治療される
ボクの細胞は特別だからね。
ボクだけじゃないんだ。
あの頃生まれた子供たちも
デルタ波動のお陰で特別な細胞
デルタ波動って悪者かな?
そのデルタ波動の発見が
ボクの治療にも活用されてるけど
太陽と地球 その間で巨大磁気嵐
磁気竜巻が発生
太陽と地球 その間を
水平に通過してね
太陽が瞬きをしたんだって。
その時にデルタ波動が発生して
受精直後の卵子に悪戯した
生まれてきたのが七福神
ネオサバンと呼ばれる七人
ネオサバン唯一の女性 マリー
同じネオサバンのローラン
二人の間のボクは生まれた
デルタ波動の恩恵なしに
「太陽の瞬き」って見てみたかったな
上から下に欠け始めて下から上に現れる
「太陽の欠伸」ってのもあったけどね。
太陽に垂直に作用したらしい
お陰で「アウフヘーベン号」の
デルタ波動エンジンが起動して
幽閉されていた月面基地から脱出
ボクは宇宙を旅することになった
「アウフヘーベン号」は同時に医療ラボ。
デルタ波動発生装置が必要だったからね
治療の作業を担うのは主にナノマシーン
癌細胞を正しい体細胞に置き換える
ボクの名前 悪名高き「パルタ」って覚えて
「太陽の欠伸」が発生する前
ボクの細胞を使って作られた
パーフェクトソルジャーの名でもあるからね
月面基地に連行されたパパとママ。
ボクを治療するための技術が
黒島の裏切りで軍事目的に悪用されたんだ
動物細胞からでも自己再生する兵士
ボクはどれ位眠っていたのだろう
ボクの記憶はあるにはあるが
どうやら継ぎはぎだらけ
常温高圧冷凍法の所為だね
ボクの体は動きが悪い
多分起き上がるまで殻の中
やっと自分で体を動かし始めたばかり
何か情報を探しはじめる
殻の頭の部分に帽子みたいなものが頭に被っている
脳内に画像が浮かぶ音声と共に
「いにしえの記憶」が流入する
そうかボクはひとりただひとり
様々な情報があやふやな自己同一性となる
把握すべきは今自分は何処に居るのか
波動エンジンは太陽から莫大な力を得て
アウフヘーベン号は月面を後にした
胎児性癌細胞一個一個治療しながら解凍と治療
また細胞凍結 最初に脳細胞の治療が完了し
AIによる教育開始 体細胞の治療へ
完治まで何年かかる?
AIによる初期教育終了
体細胞解凍と治療 また細胞凍結
その間も宇宙船は進み続けているはず
まだ殻から出る段階ではない
またボクは眠りにつく
ボクは推論を巡らす
チグハグな頭脳でボクは推論を巡らす
チグハグな肉体で暫しの凍結
次に覚醒する時 ボクはこの宇宙の何処にいるのだろう
ボクに課せられた役目果せるか
もう一人のボク大パルタは元気かな
短期間の覚醒 旅は続く続く
時間をかけて戻るための旅
戻れる可能性は体細胞数を分子に
分母は向かえ合わせの鏡内部の映像数
またボク眠くなったよ
またボク眠くなったよまたボク眠く・・・
続きは

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