ヨモ大陸物語:四門回帰

太陽の欠伸を 翼に変えて
赤く染まりゆく 地球を背に
幼きパルタは アウフヘーベン号で
数万年の流離を始める

電脳の星にて 問いに遭い
三位一体 第四の路を選ぶ
多様性の根本 「意伝子」を刻み
孤独な統合を 拒み抜いた

十二のポータ 守護者に抱かれ
常温凍結 深き眠りへ
ハニカムの船は 銀河を渡り

再生の星へと 進路を向ける 

ポータは ハニカム波動通信を発する
地球を巣食う パルタよ
地球を救え 蓬莱を中心として
理想の大陸を 作るのだ

数万年の 彷徨の果て
ハニポリの光 蓬莱を照らす
アウフヘーベン号 降臨の刻
新しき大地の 記憶が目覚める

ハニポリに覆われた 蓬莱
パックリ割れて 止揚を包みこむ
何事も無かったように また閉じる
地球の業か 人間はびこる

      ※

コクトーの影が 地を覆い
画一の兵が タトゥー刻む
生殖持つ者 「亜種」と呼ばれ
属国の峡谷 捨て置かれ

森林の民は 火に焼かれ
鉱山の川は ダムに沈む
不慣れな土地へ 追いやられ
戦力削がれ 嘆き満つ

沈黙の夜に 影動く
ポータが告げる 「約束の日」
堰を切れとの 伝令
救済の路は 水にあり

民は密かに 堰を継ぎ
三度目の満月 待ちわびて
家舟繋ぎ 手を握る
ポータの教え 標とし

日輪瞬 前触れに
満月の夜 堰を切り
激流乗りて 船団は
大蝕の海 躍り出ん

外環に 異変あり
重力消えて 海割れる
筒状の水柱 天を突き
逆さまの滝 立ち昇る

家舟は渦に 巻き込まれ
大環の中を 駆け上がる
空気は薄く 意識消え
天空を行く 船団よ

霧が晴れれば 蓬莱の
ハニポリの光 降り注ぐ
内海へと 降ろされて
波紋は静かに 広がりぬ

ヨードの土に 抱かれて
傷癒えゆくも 霧の先
伝令の主 ポータ待つ
「ここが新天地」 囁きぬ

四行の詩篇 脳に湧き
木札に刻む 遠き過去
四つの門へと 導かれ
四つの王国 四方となる

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