隠蔽の超天才コクトー 本名さえ誰も知らない

男性なのか 女性なのか それさえも

想像し得る可能性 一卵性双生児 それさえも

彼もしくは彼女が 一番隠蔽していることは何?

 

7人のネオサバンを監視しながら

別棟でこれも待機してきた学者たち

七福神の研究内容を再現させながら

軍事利用を画策し開発を進めた

 

自らのガン細胞を健康細胞に戻す

ナノマシーンを利用したシステムは

自己再生のある兵士を生み出した

 "PARTA" である

 

Proliferative Autonomic Regenerative Tissue Amalgam

自己増殖型自律再生組織集合体

動物細胞であれば 自分の細胞に変えてしまう

但し脳の記憶や知識までは再現できない

 

脳に書き込む一律の情報群 大量のデータである

ナノマシーンを駆使しても 複雑なものは不可能

ナノマシーンを操作し活動エネルギーを送る

デルタ波動通信は短距離でしか使用できない

 

中継装置が不可欠 それもネオサバンが開発

外部拡散してします波動を内部共鳴させ

フラクタルな正三角形の集合体とする

コクトーなりの中継器「デルポリの木」

 

これを一定間隔で植え続けることで

戦地を拡大し続けるPARTAシステム

試しに地球での実験投入

 

月面基地で最初の一体を作成

自己再生とデルポリの木を設置すること

まるで本能みたいな簡易的指示で動く

隠蔽できる範囲で地球に投入したい

 

追加の指示は コクトーらしく

隠蔽を完遂するもの

とにかく実地実験をと

その誘惑には抗えなかった

 

とある小国 レアメタルの宝庫

周りの大国からは侵略が続く

コクトーは巧みに裏で動く

1体を紛れ込ませる

 

最前線に配置 見事に爆死

飛散した肉片は自己再生を開始する

まずナノマシーンが脳を支配

生命を維持しながらPARTA化をすすめる

 

素材が足りなければ他から追加

余れば仲間に提供を怠らない

爆発的増殖は地域動物を

PARTA化一色に染める

 

植物にはパルタの木用の

ナノマシーンが取りつき

中継範囲を広域化 例外は海 

実地実験終了 全員が焼身自殺

 

跡形も残さずPARTAは消える

はずだった 悲劇の始まり

湾内に迷い込んだ

マッコウクジラの群れ

 

肉片は餌となり 脳は支配され

海岸に打ち上げられる

PARTAの増殖再開

最初の指示を忠実に

 

月面からでは追加の指示は届かない

巨体を贄に軍隊は動き出す

動物はPARTA

植物はデルポリの木へ

 

ネズミ算を凌駕するPARTA級数

地上は数週間でPARTA

他の細胞を食らい続けるが

自分の細胞は喰らえない

 

飢餓に次ぐ飢餓 同胞で食らい合う

最後の一細胞とマシーンの塊になるまで

ついに地球そのものを食らおうと

地下に活路を求める

 

折しも「太陽の欠伸」

七福神のハニカム波動通信

「環境が落ち着いたら人類を再生せよ」

もう1人のパルタのために

 

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【詩編】いにしえの記憶 木札集より編集


名もなき貌は厚きベールの内
性も由来も隠蔽の淵へ沈め
日輪瞬より放たれし第八の影
乳児の時から真実を欺き通し

七人の賢人を月の迷宮へといざない
別棟の学者を使い知を掠め取る
歴史の表舞台から自らを消し去り
孤独な盤面を静かに支配して

癒しの術は軍事の牙へと歪められ
救済の止揚は破壊の序曲へと変わる
監視の眼差しがパズルを組み上げ
姿なき支配者が密かにほほえむ

双生児の影か男か女なのか
誰一人として実体を知る者なし
月影に潜む隠蔽の超天才
悪意の種は月面基地に芽吹く

動物の細胞を喰らい自己を複写する
再生の兵士PARTAが産声を上げ
他細胞を乗っ取り己へと塗り替え
死なぬ個体が大地を這い回る

記憶なき脳には一律のデータを刻み
知識なき戦士が機械の如く動く
本能に等しい簡易的な指示のみで
戦場を画一の色彩で染め上げて

とある小国の最前線に紛れ込み
自爆の飛沫が戦略的増殖の号砲
飛散した肉片が他へと取り入り
生命を維持しつつ同化を加速する

死あればこその生が恒常性を捨て
数億の死体が数億の個へと戻る
喰らうものと喰らわれるものの不在
不均衡な正義が世界を飲み込む

短きデルタ波動は物理の壁に阻まれ
動力と命令は遠くへは届かぬもの
結束の理論を隠蔽の天才が盗み
フラクタルな共鳴で距離を繋ぐ

苗のように植えられたデルポリの木
植物を取り込み通信の森を築く
月面でただ一度の指示をうけ
PARTAの恩恵が広域を掌握して

実地実験の果ての全員焼身自殺
されど湾内に迷いしマッコウクジラ
残された肉片が巨体を贄に変え
海をも侵食の道標へと書き換える

月の指示さえ届かぬ深き場所から
悪夢の連鎖が静かに再起動する
中継器の枝は手を伸ばし
隠蔽の帝国は限界を越えていく

ネズミ算を凌駕するPARTA級数
地上は数週間で画一の影に染まり
喰らうべき他を失えば己に飢え
激しすぎる飢餓が同胞を食らわせる

最後の一細胞とマシーンの塊になるまで
共食いの輪舞は地底へと活路を求め
無尽蔵の糧として地球そのものを狙い
設計図を捨てた組織が闇に潜む

重なり合うデルポリの限界を砕き
理論通りの太陽の欠伸が降り注ぐ
ハニカム波動が地表を砂へと変え
死のエネルギーがアウフヘーベンを始動する

ハニカム通信に載せた七福神の祈り
環境が落ち着いたら人類を再生せよ
地中の塊へと託された最後の願い
宇宙の彼方へ消えるもう一人のために

 

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