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◆ヨモ大陸物語:現在形の第二章

7人のネオサバン達は

それぞれの個室のベッドで覚醒する

個室のドアは外から施錠されている

一応の設備 それそれ身支度する

 

窓はない 水道水は? 空調は?

ドア・壁・床・天井の形状は?

物音、振動・匂い 推理をはじめる

一体 ここは何処なのか?

 

やがてドアが開けられ食堂へ。

案内してくれたのは簡易的ロボット

ネオサヴァン カン・ショウリ

歩きながら 持論を展開する

 

「第八番目の存在だね。

 恐らくは隠蔽の超天才。

 ここは月の裏側だね。

 何が目的かな。」

 

「私も同じことを考えていたよ。

 まあ、国際宇宙ステーションを

 半ダースってとこだね。」

食堂でワンテーブルに介する7人

 

チョウ・カロウが口火を切る

「マリー、ローラン
 懐妊おめでとう。」

紅一点マリーは医学の超天才

「ネオサバン同士でしか子孫が残せない。

 それは残念なことです

 クローンという手段はありますが」

とマリーはローラント視線を合わせる

 

「それでも問題は残りました。

 デルタ波動下の受精ではないので

 大半の細胞は癌化するでしょう。」

ローランは俯く

 

「医学と生物学の大家が

 何、弱音はいてるんだい。

 君たちならば 何とかできるだろう。」

 歴史学者 リテツ・カイが口をはさむ

 

ローランは頭を上げ こう繰り出す

「常温凍結 部分解凍 部分治療

 以上をナノマシーンで行おうかと。

 ご協力をお願いします。」

 

人体の凍結保存には問題があった

水は凍結すると体積を増し

細胞膜を破壊する 解凍しても

細胞は元通りには戻らない

 

しかし、デルタ波動の発見され

その性質の研究が進み

デルタ波動下の氷結は

水の体積を減少させると判明

 

デルタ波動の研究 その第二の恩恵

非常に硬質でかつ柔軟性に富む

デルタポリマーを外殻とする

高圧常温凍結の制御が可能となった

 

ローランは続けて語る

「ネオサバンの最初のイブは今後の課題

 まず、最初のアダムに調整しました。

 だから、生まれてくるのは息子です。」

 

哲学者 ラン・テイワが苦笑する

「マリーにローラン、そして息子(サン)

 これで第八の隠蔽者の名が決まったな。

 マリー・ローランサンの敵役だな。」

 

こうして第八のネオサバン 隠蔽者は

「コクトー」と呼ばれることとなった

食事が終わり 7人は席についたまま

次の動向を待っている

 

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コクトーは何処ぞで聞き耳を立てている

語学者のソウコウ・キョウが語り始める

「太陽瞬が起こったのだから

 太陽の欠伸だって起きそうなものだ。」

話題を振られてリテツ・カイ

「北アフリカの洞窟壁画だね。

 確かに太陽の瞬きと

 太陽の欠伸が描かれていたよ。」

 

「地球上で何回目かの出来事だね。

 前回の瞬きは 最初のイブを生んだ。

 しかし、太陽の欠伸が不明だな。」

暗黙の展開 ネオサバンの思惑

 

物理学者カンが声を発する

「竜巻の根元の向きの問題なんだ。

 太陽側に根元があれば

 デルタ波動が竜巻の中心を抜けて来る。」

 

「地球側に根元が来れば

 デルタ波動は収束され

 多量のハニカム波動が降り注ぐ。

 分子構造は破壊されるだろうね。」

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「おいおい、それじゃ

 ハニカム波動エンジンなんて無理だろう。

 エンジン自体が崩壊するだろう。

 何か対策はあるのかい。」

 

「エンジン内部をデルタ波動でコーテイング

 あ、そうか。エンジンを始動するんだ。

 太陽の欠伸はスターターなんだね。」

コクトーはこの作為的会話を聞き続ける

 

「七福神は宝船に乗るか。」と呟く

さすが七福神 殆どを解明している
コクトーは 思考を巡らす

月の裏側 国際宇宙ステーション群

ステーションの移動を隠蔽し

ステーションが軌道を外れ

金星に衝突したとの偽デコイ

月面裏に大規模基地の構築

 

何よよりネオサバンであることを

生まれながらに隠蔽し

着々と自己実現を図りつづける

まさに隠蔽の超天才の業

 

七福神が今後 どう動くかは把握した

七福神は自由に動いてもらう

ただすべては地球に対し隠蔽される

現在形の第二章